今年春までは大規模な値上げラッシュが続く。2023年における家庭用を中心とした飲食料品の値上げ品目数は、2月までに累計1万5813品目に上った。このうち、今年1-4月までの累計品目数(1万4451品目)は、前年と同じ時期(22年1-4月:5573品目)に比べて3倍ペースで推移している。また、2022年に実施された値上げでは、1.5万品目を突破するのに要した期間が9カ月だったのに対し、23年はそれより4カ月早く到達する見込みとなる。
このうち2023年3月単月の値上げは加工食品を中心に3442品目となり、前年同月(1760品目)に比べて約2倍に達した。ただ、4月には今年最多の2月(5528品目)に迫る4892品目が、5月以降も合計1000品目超の値上げが既に予定されている。値上げラッシュは今春を「ヤマ場」としながらもなお収束の気配は見せておらず、8月にも予定ベースで累計2万品目を突破する可能性がある。