世界は、トランプはオカシイと言うが、アメリカが発狂しているとは言わない。
米大統領選の共和党候補指名争いで首位に立つ不動産王、ドナルド・トランプは9日、イスラム教徒の入国を禁止するとの自らの発言について「私はイスラム教徒にとって良いことをしている」と述べたと米CNNテレビのインタビューで語った。
トランプは8日、米メディアで「(批判は)気にしていない」と発言した。
ABCテレビの番組では、フランクリン・ルーズベルト元大統領が戦時中に日系人強制収容に道を開く決定を下したことを挙げて、自らの政策と「何ら変わりはない」と主張。
イスラム教徒の入国禁止は「他に手段がない」と語った。
ドキュメンタリー映画『ザ・コーポレーション』の中で、マイケル・ムーア監督は次のように語っている。
GMはオペル社を守り、フォードも自社を守った。
ケリー米国務長官は8日、訪問先のパリで「トランプ候補の発言は建設的ではない」と批判した。
アーネスト氏も同日の記者会見で「トランプ氏は大統領になる資格がない」と述べるとともに、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討作戦に参加する有志連合の中東諸国との協力に悪影響が出ることに懸念を示した。
大統領選の民主党最有力候補、クリントン前国務長官もホームページで「トランプ氏は選挙戦を通じ、偏見と妄想症の取引で名を上げた」と非難した。
次のように書かれている。
「1920年代からソ連邦の崩壊にいたるまで、アメリカの外交戦略には、明確なパターンがあった。それは『共産主義に対抗するために独裁者を援助し、育てる』というものである。この最初にして最悪の例がヒトラーのナチスだったといえる。第一次世界大戦で敗北したドイツが、十数年後にはヨーロッパを席巻する軍事大国になれたのは、ブッシュ大統領の一族など、アメリカ政財界の『親ナチス派』の援助に負うところが大きかったのだ。
当時のアメリカにはルーズベルト大統領やモーゲンソー財務長官をはじめとする「反ナチス派」もいたし、「親ナチス派」勢力のアメリカ中央情報局(CIA)長官のアレン・ダレス、国務長官のジョン・フォスター・ダレス兄弟がいた。