トランプ、軍事内閣の様相

トランプが挟撃されている。

閣僚の陣容で退役軍人の積極的な起用に舵を切らされている。

「軍部制服」への傾倒はトランプ支持者が目指した世界とは逆のものだ。

トランプ政権の中枢を支配するのは7月31日に大統領首席補佐官に就任した元海兵隊大将ジョン・ケリー（前国土安全保障長官）である。

「狂犬」マティス元中央軍司令官の国防長官就任に続き、また海兵隊出身者が内閣を牛耳るのである。

ケリーもマテイスも、中東を現在の殺戮と破壊に染め上げたネオコン・ブッシュ一派のイラク侵略戦争で残虐な作戦の前線にいた人物である。

大統領首席補佐官に就任した元海兵隊大将ジョン・ケリーの息子の海兵隊中尉は2010年アメリカ軍が侵攻したアフガニスタン南部で反撃の爆弾攻撃に会い死んでいる。だからジョン・ケリーは世界中からその非人道性に非難を浴びているグアンタナモ収容所廃止に反対し、廃止しようとしたオバマ政府を口汚く罵って来た。言わば復讐と人道無視の狂った思想の持ち主である。

トランプ政権のこの軍部制服組はアメリカを牛耳っている軍産の巨大利権と一直線に繋がっている。

レックス・ティラーソン国務長官の辞任が近いかもしれないな。