アメリカとASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議が13日、ワシントンで行われました。バイデン大統領は、「法の支配と人権」の重要性を訴え、地域で影響力を拡大する中国を強くけん制しました。
特別首脳会議には、フィリピンとミャンマーを除くASEAN8か国の首脳が集まりました。 バイデン大統領「私たちは、太平洋地域の成長と繁栄を可能にした法の支配と人権の尊重を含めたルールと規範が力強く支持される未来に関与している」
バイデン大統領は、アメリカとASEANの連携強化が、「我々の国に住む10億人に利益をもたらす」と強調しました。
アメリカ政府は今回、海洋分野での協力やインフラ整備、気候変動対策などのため、総額1億5000万ドル、日本円で190億円規模のASEAN支援策を表明しています。
特別首脳会議のアメリカでの開催は、トランプ政権下で見送られていて、2016年以来、6年ぶりです。中国がASEANへの影響力を拡大させる中、バイデン政権としては、再び存在感を高めたい考えです。