主要7カ国首脳会議(G7サミット)が11日午後(日本時間同日夜)、英国で開幕した。日米欧の首脳が2年ぶりに対面で討議する。新型コロナウイルスや地球温暖化、中国などへの対応を話し合う。
11~13日に開き、最終日に首脳宣言を出す予定だ。2020年は新型コロナの感染拡大で対面のサミットは開催しなかった。菅義偉首相やバイデン米大統領は対面では初めてのサミットになる。
議長国の英政府は10億回分のワクチンを世界各国に供与すると合意する見通しだと発表した。22年12月までに世界の成人の8割にワクチンを接種する計画を確認する見込みだ。
安全保障や経済、人権など、様々な分野での中国の振る舞いに関しても集中的に討議する時間をとる。南シナ海や東シナ海への海洋進出、台湾への軍事的圧力、新疆ウイグル自治区の人権侵害を取り上げる。
日米だけでなく、欧州を含めたG7で足並みをそろえて中国に対応を迫る。中国の広域経済圏構想「一帯一路」に対抗する枠組みを検討する案も浮上している。
50年に温暖化ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」にG7で取り組む。東京五輪・パラリンピック開催もG7として支持する方向だ。