香港は1日、1997年に英国から中国に返還されて25年を迎えた。記念式典が開かれ、習近平国家主席が出席した。習氏は、一連の大規模デモを封じ込め、香港の安定を実現した「成果」を強調する見通し。
憲法に当たる香港基本法は、香港に高度な自治を認めた「1国2制度」を返還から50年間、維持すると明記。今年は折り返しの節目に当たる。だが反政府的な言動を犯罪として取り締まる香港国家安全維持法や、民主派を事実上排除する選挙制度の導入で、1国2制度は形骸化している。
式典に先立ち、会場そばで中国国旗と香港特別行政区旗が掲揚された。この日は5月の行政長官選で当選した李家超(りかちょう)氏の就任式もあった。