中国メディアによると、習近平国家主席は8日、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相とオンライン会談し、ウクライナ問題について協議した。習氏は、欧米各国がウクライナに侵攻したロシアに科した制裁を「新型コロナウイルス禍で重荷を負っている世界経済の妨げになり、各国にとって不利だ」と批判した。 習氏は、制裁が「グローバル金融、エネルギー、サプライチェーン(供給網)の安定に衝撃をもたらす」と主張した。 一方で「仏独、欧州と意思疎通や協調を保ち、各当事者の求めに基づき国際社会とともに積極的な役割を発揮したい」とも述べ、欧州側との協調姿勢を強調した。ロシアに巻き込まれる形で、国際社会から孤立するのを防ぐ狙いがあるとみられる。