外務省は7日、ウクライナ西部リビウに設けた連絡事務所を事実上一時閉鎖し、同事務所で勤務している在ウクライナ日本大使館職員を隣国ポーランドに退避させたと発表した。
ロシアのウクライナ侵略により、リビウにも危険が及びかねないと判断した。これにより日本の外務省職員は全員ウクライナを離れた。 退避したのは数人。退避後もリモートで、連絡事務所で担ってきた日本人の退避支援業務などを続ける。
ウクライナには5日時点で約90人の邦人が残っており、ポーランド南東部ジェシュフに設置した連絡事務所などを拠点に邦人の安全確保や出国支援を続ける。外務省は「情勢が落ち着き次第、リビウでの執務を再開する」としている。
リビウはポーランド国境に近く比較的安全とされており、政府は2月14日にリビウに連絡事務所を開設し、3月2日にキエフの日本大使館を閉鎖して機能をリビウに移していた。