岸田首相(自民党総裁)は10日に行う内閣改造・党役員人事の顔ぶれを固めた。全19閣僚中14ポストを入れ替える一方で、閣僚経験者を多く登用する。防衛相は浜田靖一氏(66)、厚生労働相は加藤勝信氏(66)と、いずれも経験者を再登板させる。経済安全保障相には自民党政調会長の高市早苗・元総務相(61)を起用する。
初入閣組は、各派閥の推薦を重視する姿勢が目立った。岸田派の寺田稔首相補佐官(64)を総務相、麻生派の永岡桂子・元文部科学副大臣(68)を文科相、安倍派の西村明宏・元官房副長官(62)を環境相、二階派の谷公一・元復興副大臣(70)を国家公安委員長に起用する。
山際大志郎経済再生相(53)は留任させる。