外国為替市場で、円相場が一時1ドル=142円台まで下落しました。 6日の午後3時に141円台を記録したばかりで、1998年8月以来、24年ぶりの円安水準に歯止めがかかりません。
オーストラリアの中央銀行が政策金利を通常の2倍となる0.5%引き上げることを決めたことがきっかけで円売り・ドル買いの動きがすすみ、今週は、カナダやヨーロッパの中央銀行でも政策金利の大幅な引き上げが予想されています。
対照的に金融緩和を維持しようとする日本銀行との政策の差が改めて意識され、円を売る圧力が強まったとの見方が出ています。 また、市場関係者は「最近の鈴木財務大臣の発言を見ても政府・日銀が為替介入など具体的な対応を要するほどの懸念を示していないことが円売りの材料となっている」と分析しています。