愛媛からの決定的な文書が腐り切った帝都の中枢を撃ち抜いた。
愛媛県が参議院予算委員会に提出した新たな記録によると、2015年3月、加計学園と愛媛県の打ち合わせのなかで、加計学園側が2015年2月25日に加計理事長が安倍総理と面会したと説明した。
面会は15分程度で、加計理事長から愛媛県今治市に獣医学部を設置することを説明した。
これに対して安倍総理は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントした。
安倍はこれまで、獣医学部の設置について去年の1月20日まで知らなかったとしていた。
先の選挙で「安倍を監獄へ」というスローガンを掲げた政党があった。
漸く実現しそうである。
二つの大学建設で加計グループが手に入れる土地の評価額と補助金は、淡路島が不動産30億円＋補助金13億3300万円、今治が土地37億円＋補助金96億円で、計176億円である。
すべては国民が朝から晩まで毟られている血税と国民の財産なのだ。
詐欺師共がことを急ぎ始めたのは2016年11月9日に行われた安倍自民党政府の国家戦略特区諮問会議からだ。
安倍議長、麻生太郎財務相、菅義偉官房長官など、安倍改憲利権内閣の最高幹部が顔を揃える、特区関連の最高意思決定機関である。
泥棒たちが愛媛で行なったことはまさに沖縄で行われて来たことと同じである。
「物質的労働と精神的労働という最大の分割は都市と地方の分離である。都市と地方との対立は野蛮から文明への，部族制から国家への，地方から全国への移行とともに始まって，文明の全歴史を今日にいたるまで貫いている。・・・・都市ができると同時に行政，警察，租税等々，約言すれば共同体機構，したがって政治一般がし、いやおうなしに必要となる。
まずここに，労働の分割と生産用具に直接もとづくところの，人口の二大階級への分割が現われた。
都市はすでに人口，生産用具s、資本，亭楽，必要物の集中の事実を示しているのにたいして，地方はその正反対の事実，離隔と孤立をあらわしている。
・・・・そのような状態はー方の人聞を偏狭な都市動物，他方の人聞を偏狭な地方動物たらしめ，両者の利益の対立を日日に新しく生み出す。
by『ドイツ・イデオロギー』（Die deutsche Ideologie）
「都市と地方の対立の廃止」こそ，共同社会の最初の条件の一つだと、Ｍarxは言っている。
皮肉なことに、この「共同社会」への羨望を「特区」という詐欺で包み県民と国民を欺き、利権を手中にしたのが安倍と加計である。
沖縄で腐敗した軍事資本が行っている詐欺を愛媛でも行ったのである。
