中国外務省の毛寧報道官は11日の記者会見で、日米首脳会談に対し「中国を中傷、攻撃した」と反発した。「強い不満と断固とした反対」を表明し、関係国に「厳正な申し入れ」を行ったことを明らかにした。 毛氏は、日米に対し「他国を標的にしたり、他国の利益を損なったりすべきでない」と述べるとともに「冷戦思考を抱き、グループ政治を行うことに断固反対する」と批判した。 また、日米首脳会談の共同声明が台湾問題に触れたことに「中国の内政を粗暴に干渉しており、事実とも一致しない」と日米を非難した。共同声明で尖閣諸島(沖縄県石垣市)が米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条の適用対象だと明記したことについても、毛氏は「中国の主権を侵害する不法行為には断固として対処する」と強調した。