ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は27日、ウクライナでは「ネオナチ(Neo-Nazi)」が活動しているとの考えを改めて示した。
アウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所の解放から、同日で78年となった。毎年1月27日は、ナチス・ドイツ(Nazi)による「ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の犠牲者を想起する国際デー(International Holocaust Remembrance Day)」に定められている。
これに際しプーチン氏は、「歴史の教訓を忘れることにより、ひどい悲劇が繰り返されることになる」と述べ、「ウクライナでネオナチによって組織化された、民間人に対する犯罪行為や民族浄化、懲罰行為によってそれは立証されている。わが国の兵士が勇敢に戦っているのは、こうした悪だ」と強調した。
プーチン氏が進めるウクライナ侵攻を支持する人々は、ロシア語話者に対するウクライナでの扱いは、ナチスの行いと同程度だと主張している。一方、ウクライナや同国のユダヤ人社会は、プーチン氏が侵攻理由の一つに「非ナチ化」を挙げていることに反論している。