北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は27日、ブリュッセルの本部で記者会見し、ウクライナに侵攻したロシアの軍事的脅威に長期的に対抗するため検討中の防衛強化策について「冷戦以降で最大の集団防衛と抑止力の見直しになる」と語った。 マドリードで29、30両日に開く首脳会議での決定を目指す。 ストルテンベルグ氏は、欧州東部の8加盟国に展開している部隊を旅団級に格上げすると表明した。このほか、危機時に編成し投入する多国籍の即応部隊の規模を現行の4万人から30万人超に拡大するなど全面的な戦力増強を図る考えを示した。