コロナウイルスによる死者数が、かつてない勢いで増えている。
9日にはダイヤモンド・プリンセスの乗船者を含め、4千人を突破。いまのペースが続けば、今月中には5千人に達する。
東京などの都市部では重症患者の受け入れも難しくなりつつあり、治療の優先順位を決める「トリアージ」が始まっている現状がある。
朝日新聞の集計によると、1日あたりの死者数(1週間平均)は昨年10月末には8人だったが、11月末22人、12月末53人。今月10日までの直近1カ月で計1500人以上が亡くなり、これまでの新型コロナによる死者の4割を占める。
大都市部を中心に新型コロナの新規感染数の爆発的な増加と、重症者・死者の増加スピードが一気に加速している中、東京の都市部では、重症患者の受け入れも難しい状態が起きており、条件や状況によって処置・治療の優先順位を決める「トリアージ」が始まっている事態になっている。
・2021年1月13日、日本医師会の中川会長が会見を開き、「日本ではすでに(適切な治療や処置を受けることが出来ない)医療崩壊が始まっている」と指摘。その上で「このままでは(治療や処置そのものを受けることが出来ない)医療”壊滅”に繋がる」と警告し、全国的な緊急事態宣言を発令することも選択肢の一つとの認識を示した。