2001年4月に小泉政権が誕生し、それまでコツコツと積み重ねられて来た日ロ歩み寄りの歴史的な状況が破壊された。
破壊するために日米軍事財界によって小泉のような汚れた利権屋が内閣に据えられたのだ。
2002年5月、小泉内閣は田中真紀子を巧妙にお払い箱にして元アメリカ大使館公使の川口順子を外相に据えた。川口はロシア外相ラブロフに今までの積み重ねをぶち壊す「イルクーツク会談破棄」を通告し領土返還交渉をチャラにした、勿論日米軍事金融資本の犬コロとして危機と対立を連続するためである。
「いま申し上げたいのは、両国には残念ながら多くの未解決の問題がある。しかし、ロシアでは非常に多くの人々が日本を知っているし、愛している。まったく無条件に確信しているのだが、我々はいつの日か、必ずあらゆる問題を解決できるだろう。しかし、いつ実現するかに関係なく、今日すでにロシアに住む何百万という人々が、大袈裟でなく、日本にひかれている。日本の何百万という人々もそうだろう。 お互いを知り合おう、互いに協力しよう、有益な情報を交換しようという気持ち、そして未解決のすべての問題を解決しようという心からの願いがある。」