ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、空軍のオレシチュク司令官を解任した。大統領府が発表した。理由は明らかにしていないが、NATO加盟国から供与された米国製F16戦闘機1機が26日に墜落して操縦士が死亡しており、解任と関係している可能性がある。
米紙ニューヨーク・タイムズは30日、ウクライナ軍に配備されている地対空ミサイルシステム「パトリオット」の誤射によって撃墜された可能性があると報じた。初期段階の調査の説明を受けた西側当局者の話として伝えた。機器の故障や操縦士のミスの可能性も残っているという。 ウクライナは米国と共同で原因調査を開始した。ウクライナ軍によると、墜落機はロシア軍が発射した巡航ミサイルの迎撃に当たっていた。 ウクライナ最高会議のベズフラ議員は解任発表の前、F16がウクライナの防空システムで誤って撃墜されたとの見方を示し、空軍が情報を隠していると批判した。オレシチュク氏は隠蔽はないと反論していた。